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美しき挑発 レンピッカ展

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美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家
Bunkamuraザ・ミュージアム 公式サイト
開催期間:2010年3月6日ー5月9日
主催:Bunkamura・日本テレビ放送網・読売新聞東京本社
サイズ:B4(二つ折りA4サイズ)
表:タマラ・ド・レンピッカ <緑の服の女> 1930年 パリ・ポンピドゥーセンター蔵


1930年に完成したこの作品は⦅手袋をはめた娘⦆とも呼ばれているが、1932年のアンデパンダン展に出品され、リュクサンブール美術館(ポンピドゥーセンターの全身)のためにフランス政府が購入を決定した。
また1937年のパリ万博の折にジュー・ド・ポム美術館で開催された「女性芸術家とヨーロッパ」と題された展覧会にも出品された。
この肖像画のモデルはレンピッカの娘ギゼット。母はここで初めて娘を官能的で、意気揚々とした姿で描いている。ギゼットが着る緑のドレスの末端は背後ではためいている。ドレスは身体をぴったりと包み、乳房と臍の形をあらわにしている。優雅な帽子と手袋をつけたギゼットは、究極の女性らしさを体現している。この作品を描くときにレンピッカは自分自身の若い頃を思い出し、娘の姿に自分を投影したに違いない。つまり、これは自画像でもあるのだ。
この作品は疑いなくレンピッカの最高傑作の一つである。アール・デコの女性像の代名詞といえるこの名作は、世界中の主要美術館で展示された。 (『美しき挑発 レンピッカ展』公式図録 2010年)

by ephemera-art | 2017-07-22 00:00 | Bunkamraザ・ミュージアム